10J　超高パルスエネルギー　パルスYAGレーザー

LPY 10Jシリーズ概要

パルスエネルギーが最大10Jという超高パルスエネルギー発振を実現したレーザーシステムです。発振波長は1064nm、532nm、355nm、266nmまでラインナップしています。

レーザーヘッドはセルフサポートインバーフレーム構造にしているため非常に堅牢で、産業用・理化学用ともに安定してお使いいただけます。

以下のように、LPY 10Jシリーズは共振器タイプの違いによって、2つのシリーズに分けられています。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　LPYG 10Jレーザーシステムはガウシアン共振器タイプで、M2値が＜2という高ビーム品質で10Jを発振するモデルです。
LPYST 10Jレーザーシステムは安定型テレスコピック共振器タイプで、フラットトップ形状のビーム品質で10Jを発振するモデルです。

【カタログ】LPY 10Jシリーズ

共振器タイプ毎の特徴について

ガウシアン共振器：LPYG 10Jシリーズ

ガウシアン共振器はGraded Reflectivity Mirror(GRM)を共振器内に使用している共振器デザインです。Graded Reflectivity Mirrorの中心部の共振光を発振する設計のため優れたビーム品質(M²値＜2)と低ビーム拡がり角を実現しており、特にレーザービームをより集光する用途に適しています。ただし、フラッシュランプを一定の繰返し周波数で駆動させる必要があるため、レーザーパルスの発振周波数の柔軟性が安定型共振器より劣ります。この為、ガウシアン共振器は不安定型共振器とも呼ばれています。

安定型テレスコピック共振器：LPYST 10Jシリーズ

テレスコピック安定型共振器は安定型共振器内にテレスコープを内蔵することで、低いビーム拡がり角を実現する共振器デザインです。ビーム品質はM²値：3～4程度でガウシアン共振器よりM²値は劣りますが、発振エネルギー効率が優秀な為テレスコープの調整をする程度で様々な繰返し周波数下でも安定したビーム性能でお使い頂けます。

また、オプションとしてインジェクションシーダーを用いた狭線幅オプション、安定したパルスエネルギーを得るための自動トラッキングオプションが御座います。

性能比較表

LPY10Jシリーズは市場でも数少ない10Jという非常に高いパルスエネルギー発振モデルを早くから開発し、優れた導入実績を誇ります。Litron Lasersフラッシュランプ励起:NdYAGレーザータイプにはNanoシリーズ(最大340mJ)、TRLiシリーズ(最大850mJ)、LPYシリーズ(最大3.5J)があります。