最大2J/最大200Hz 高パルスエネルギー パルスYAGレーザー
1064nm532nm355nm266nm213nm- 頑丈なレーザーヘッド
- 最大パルスエネルギー2J@1064nm
- 最大繰返し周波数200Hz
- 2倍波(532nm)、3倍波(355nm)、4倍波(266nm)、5倍波(213nm)発振可能
- インジェクションシーダー対応可能
- ガウシアン共振器対応可能
- TEM00オプション可能
製品概要
LPYシリーズ概要
LPYレーザーシリーズは小型モデルであるNanoシリーズ、TRLiシリーズの技術を元に、より高いパルスエネルギーとより高い繰返し周波数を実現したフラッシュランプ励起Nd:YAGレーザーシステムです。
発振波長は1064nmのほかに、532nm、355nm、266nm、213nmをラインナップし、倍波結晶ユニットをモジュール化しています。その為、簡単に倍波結晶ユニットの脱着を可能とし、特別な調整を行うことなく発振波長を切り替えることが可能です。
インバー型共振器設計により堅牢なレーザーヘッドになっています。
以下のように、パルスエネルギー、繰り返し周波数や共振器タイプの違いによって、4つのシリーズに分けられています。
シリーズ名 | パルスエネルギー@1064nm | 繰返し周波数 | 特徴 |
---|---|---|---|
LPY 600/700シリーズ | 最大2J | 最大50Hz | 安定型共振器タイプ |
LPY G シリーズ | 最大2J | 最大30Hz | ガウシアン共振器タイプ |
LPY TEM00 シリーズ | 最大350mJ | 最大30Hz | 安定型テレスコピック共振器タイプ TEM00モード |
LPY HR シリーズ | 最大400mJ | 最大200Hz | 安定型共振器タイプ 高繰返し |
その他にも、最大5J@10Hzを発振するLPY7000シリーズや、
最大10J@5Hzを発振するLPY10Jシリーズもございます。
共振器タイプ毎の特徴
安定型共振器:LPY 600/700シリーズ、LPY HR シリーズ
安定型共振器はフラッシュランプ励起Nd:YAGレーザーシステムの中で最も多く使用されている共振器デザインです。M2値はマルチモードですが、発振エネルギー効率が優れており様々な繰返し周波数設定下でも安定したパルス性能(パルスエネルギー、ビーム品質等)を維持してお使い頂けます。レーザービームはフラットトップに近い形状をしています。
ガウシアン共振器:LPY G シリーズ
ガウシアン共振器はGraded Reflectivity Mirror(GRM)を共振器内に使用している共振器デザインです。Graded Reflectivity Mirrorの中心部の共振光を発振する設計のため優れたビーム品質(M2値<2)と低ビーム拡がり角を実現しており、特にレーザービームをより集光する用途に適しています。ただし、フラッシュランプを一定の繰返し周波数で駆動させる必要があるため、レーザーパルスの発振周波数の柔軟性が安定型共振器より劣ります。この為、ガウシアン共振器は不安定型共振器とも呼ばれています。
安定型テレスコピック共振器:LPY TEM00 シリーズ
安定型テレスコピック共振器は安定型共振器内にテレスコープを内蔵することで、低いビーム拡がり角を実現する共振器デザインです。ビーム品質はM2値:3~4程度でガウシアン共振器よりM2値は劣りますが、発振エネルギー効率が優秀な為テレスコープの調整をする程度で様々な繰返し周波数下でも安定したビーム性能でお使い頂けます。
フラッシュランプ励起Nd:YAGシリーズ 多様なラインナップ
Nanoシリーズ | TRLiシリーズ | LPYシリーズ | LPY7000シリーズ | LPY10Jシリーズ | |
---|---|---|---|---|---|
波長 | 1064nm、532nm、355nm、266nm、213nm | ||||
パルス エネルギー |
最大340mJ | 最大850mJ | 最大2J | 最大5J | 最大10J |
繰返し周波数 | 最大100Hz | 最大200Hz | 最大200Hz | 最大10Hz | 最大5Hz |
LPYシリーズの紹介