Nanoシリーズ Nano T シリーズ
コンパクト フラッシュランプ励起パルスYAGレーザー
1064nm532nm355nm266nm213nm- 頑丈なレーザー設計
- 最大パルスエネルギー290mJ
- 2倍波(532nm)、3倍波(355nm)、4倍波(266nm)、5倍波(213nm)発振可能
- TEM00オプション可能
製品概要
NanoTシリーズ概要
共振器内にテレスコープを内蔵することでビーム拡がり角を抑え(<0.8mrad)、最大パルスエネルギー290mJ発振モデルまでラインナップしているシリーズです。
発振波長は1064nm、532nm、355nm、266nm、213nmまでラインナップしており、波長変換ユニット(SHG、THG、FHG等)は取付/取外しが可能なモジュール設計になっているため、容易に発振波長を設定することが可能です。
レーザーヘッドは片手で持てる小型サイズながら堅牢なモノリシック共振器設計でデザインされ、安定したミラーマウント、密接に結合されたセラミックリフレクターを備えたステンレススチールポンピングチャンバー、 独自の長寿命フラッシュランプにより均質で安定した出力が得られます。
産業用途でも使用が出来るようIGBT電源を用いており、フラッシュランプの寿命を1億ショット程度のランプ寿命まで延ばす効率のよい設計となっています。また共振器内安全シャッターを標準装備しているため安全にレーザー光の照射/停止を行うことが出来ます。
業界標準のTTLインターフェースにより、フラッシュランプとQスイッチの両方を外部制御可能です。Nanoシリーズレーザーは全てレーザー電源内に冷却ユニットが内蔵(完全循環式水冷設計)されているため、2次冷却器などは必要ありません。フルインターロック機能を有しているため、セットアップ時やレーザー運用の時の不具合診断を容易に行えます。
レーザーシステムはタッチパネルリモートコントローラーで操作、またRS232を介して制御可能ですので装置に組み込みも容易です。
共振器タイプの特徴について
テレスコピック安定型共振器:NanoTシリーズ
テレスコピック安定型共振器は安定型共振器内にテレスコープを内蔵することで、低いビーム拡がり角を実現する共振器デザインです。ビーム品質はM2値:3~4程度でガウシアン共振器よりM2値は劣りますが、発振エネルギー効率が優秀な為テレスコープの調整をする程度で様々な繰返し周波数下でも安定したビーム性能でお使い頂けます。
NanoTシリーズモデルラインナップ
モデル名 | Nano T 290-10 |
Nano T 250-10 |
Nano T 270-20 |
Nano T 250-20 |
Nano T 100-50 |
|
---|---|---|---|---|---|---|
繰返し周波数 | 10Hz | 10Hz | 20Hz | 20Hz | 50Hz | |
パルス エネルギー |
1064nm | 290mJ | 250mJ | 270mJ | 250mJ | 100mJ |
532nm | 145mJ | 125mJ | 135mJ | 125mJ | 50mJ | |
355nm | 50mJ | 45mJ | 45mJ | 45mJ | 20mJ | |
266nm | 27mJ | 30mJ | 25mJ | 30mJ | 15mJ | |
213nm | 4mJ | 4mJ | 3mJ | 4mJ | 2mJ | |
ビーム径 | 6.4mm | 5mm | ||||
ビーム拡がり角 | <0.8mrad |
共振器タイプ別Nanoシリーズラインナップ
高パルスエネルギーや安定型共振器タイプ以外(ガウシアン共振器タイプ、テレスコピック安定型共振器)モデル等もございますので、以下からご選択ください。
シリーズ名 | パルスエネルギー@1064nm | 繰返し周波数 | 特徴 |
---|---|---|---|
Nano S シリーズ | 最大130mJ | 最大50Hz | 安定型共振器タイプ コンパクトモデル |
Nano SG シリーズ | 最大150mJ | 最大30Hz | ガウシアン共振器タイプ 高ビーム品質 M2<2 |
Nano L シリーズ | 最大340mJ | 最大30Hz | 安定型共振器タイプ |
Nano LG シリーズ | 最大300mJ | 最大50Hz | ガウシアン共振器タイプ 高ビーム品質 M2<2 |
Nano T シリーズ (このページ) |
最大290mJ | 最大50Hz | テレスコピック 安定型共振器タイプ ビーム拡がり角 <0.8mrad |