英国Laser Quantum社製taccorレーザーシステムは発振周波数がGHzオーダーという非常にユニークな高繰返しフェムト秒レーザーシステムです。taccor x10レーザーは繰返し周波数が10GHzとtaccorシリーズの中で最も高い繰返し周波数を実現した高繰返しモデルで、パルス幅<50fs、平均出力は最大1Wを発振します。
10GHz毎のコムラインに最大1mWを照射することが出来るため、resolved mode分光、低ノイズマイクロ波発生、アストロコム、任意の波形発生用等、様々な新しい用途に対してお使い頂ける特長のあるレーザーシステムです。また、taccor x10レーザーは他のtaccorレーザーと同様に、繰返し周波数や励起レーザーダイオードの変調機能を持っているため、キャリアオフセット周波数の制御も容易に行うことが出来ます。
taccorシリーズについて
taccorレーザーはTi：サファイアオシレータ、励起用レーザーを耐振動性のある一体型のコンパクト筐体に完全密封し、制御用サポートユニットには現場での交換が可能とする励起用ダイオード、レーザーのパフォーマンスをモニターし、またレーザーの状態を診断分析する機能があります。自動制御システムのため複雑な操作は必要なく、複雑な操作が必要のない簡単操作/ユーザーフレンドリーなフェムト秒レーザーシステムです。taccorレーザーシステムはこれらの構成・機能により、高い安定性、製造再現性、長い機体寿命を実現しています。
taccorレーザーシステムは、taccor x10以外にも様々な特徴をもったモデルをラインナップしています。taccorシリーズのラインナップからご用途に最適なモデルをお選び頂くことが出来ます。
・taccor power：高出力モデル
・taccor tune：波長可変モデル
・taccor x10：繰返し周波数10GHzモデル
レーザーシステムはインターネット回線を介してエンジニアサーバーにアクセスし、リモートでの診断/調整メンテナンスを行うことが出来ます。その為、システムを導入後にメンテナンスが必要な場合でも装置や研究室に設置した状態で対応を行うことが可能です。
またtaccorレーザーには、パルストレインモニターオプション、繰返し周波数制御オプション、パルスタイミングのアクティブロックオプションなど様々な用途に対応するオプションがあります。
関連機能：
Pre-charp（プリ-チャープ）モジュール：フェムト秒レーザーを用いる際には群遅延(GDD)に対する光学設計が重要になります。お客様が簡単操作で任意のポイントで正しいGDD補正を行うえるよう、英国Laser Quantum社では0から-8600fs2まで群遅延(GDD)制御を可能とするpre-charp(プリ-チャープ)モジュールをご提案可能です。
